『ゴッドファーザー』声優・鈴木瑞穂&小林清志、野沢那智さんとの思い出語る劇場公開から50周年を迎えた映画『ゴッドファーザー』(1972年3月24日全米公開)。あす25日には、『ゴッドファーザー』3部作を4K UHD化した『ゴッドファーザー トリロジー 50th アニバーサリー 4K Ultra HD+ブル
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劇場公開から50周年を迎えた映画『ゴッドファーザー』(1972年3月24日全米公開)。
あす25日には、『ゴッドファーザー』3部作を4K UHD化した『ゴッドファーザー トリロジー 50th アニバーサリー 4K Ultra HD+ブルーレイセット』(2万4200円※税込み)が発売される。
これに際して、『ゴッドファーザー』PART Iでマーロン・ブランドが演じたドン・コルレオーネの吹替を担当した鈴木瑞穂、アル・レッティエリが演じたソロッツォ役の小林清志からコメントが到着した。
『ゴッドファーザー』三部作の場面写真
マフィアの掟とファミリーの盛衰を家族愛と壮絶なバイオレンスで描いた『ゴッドファーザー』三部作。
今回、4K Ultra HD化に加え、フランシス・フォード・コッポラ監督監修による徹底した修復を経たブルーレイリマスターも実現。
日本版商品では名声優・野沢那智によるアル・パチーノの吹替を3作すべてで堪能できる(PART IIは初収録、一部字幕対応)。
鈴木は、ドン・コルレオーネ役を射止めた背景には、ある大物俳優たちの存在があったといい、あの独特の“かすれ声”の誕生には、口の中に綿を入れる「含み綿」をして収録に臨んだという吹替秘話も暴露。
アル・パチーノが演じた息子マイケル・コルレオーネの吹替を担当した故・野沢那智さんの当時の人気と実力ぶりにも言及している。
一方、小林は当時の野沢さんを“野沢のなっちゃん”とニックネームで呼び、共演も多くプライベートでも縁があったことを明かしている。
■鈴木瑞穂のコメント
『ゴッドファーザー』50年、私が仕事をしたのは45年ほど前のことです。
マーロン・ブランドの役は、一の矢が不器用で実直な三船敏郎さん、二の矢が豪快な勝新太郎さん、お二人がお断りになり、三の矢が当たりました。
マーロン・ブランドはとても魅力のある俳優で、技術だけでなく、役に対する奥深さや迫力を感じさせる名優だと思っています。
そして、この作品では私も声をつぶし気味で演じてみましたが声が響き過ぎるとのことで、演出意図もあって初めて「含み綿」をして収録をし、喉が渇いたことを覚えています。
共演の野沢那智さんのシャープでキレの良いせりふまわしには驚かされ、まさに息子の役にふさわしいと思いました。
改めて声優の第一人者だったと思い出されます。
『ゴッドファーザー』は栄枯盛衰を通してさまざまなことを考えさせられる名作です。
私は特にラストの、孫とかくれんぼをしている平和で幸せそうなゴッドファーザーの最期の顔が忘れられません。
まだ観たことがなくても、テーマ音楽とタイトルは誰もが皆知っているこの名作は、今後もまだまだ名作であり続けることでしょう。
この作品に出会えたことにあらためて感謝しております。
1927年、旧満洲生まれ。
劇団民藝出身。
「五稜郭血書」が初舞台。
数々の舞台、映画、テレビドラマ、映画の吹替やナレーション等に出演。
映画は『遥かなる山の呼び声』『母べえ』『神様のカルテ2』などに出演。
吹替では、映画『ハイジ』、海外ドラマ『クローザー』など。
舞台『女相続人』『夜の来訪者』で「第41回紀伊國屋演劇賞」個人賞を受賞。
■小林清志のコメント
『ゴッドファーザー』と言えばまず思い浮かぶのはあの流麗な映画音楽(ニーノ・ロータ)です。
あの素晴らしい音楽に乗せて殺し合いを演じるわけですから。
私はアクの強い役が多かったものですからこの種の映画は当然敵役が多かったです。
この映画でも然りです。
まず演出の小林守夫君ですが日芸の後輩で「きよしさん、もりおくん」の仲で、長いお付き合いをさせてもらった終生の戦友です。
彼の演出作品にはたくさん出ています。
それから、野沢那智君といえば当時は飛ぶ鳥を落とす若手の2枚目の当て師として登場したものです。
当て師というのは、外国映画の吹き替えなどを担当する、今でいう声優です。
私たちは「野沢のなっちゃん」と呼んでいました。
やはり私たちと同じ新劇の俳優です。
この映画でも鈴木さんをはじめ、ほとんどが新劇出身です。
なっちゃんとは西部劇などを当てる(演じる)とよく顔を合わせたものです。
晩年、歯医者を紹介しました(笑)。
『ゴッドファーザー』の見どころはたくさんあります。
ともかくこの種の映画の集大成であります。
存分にお楽しみください。
1月11日生まれ、東京都出身。
東京俳優生活協同組合所属。
ナレーション・吹替(ジェームズ・コバーン、リー・マーヴィンほか多数)・アニメ(代表作:『ルパン三世』次元大介役ほか多数)など、多岐にわたり活躍。
■『ゴッドファーザー』三部作
1972年3月24日に1作目『ゴッドファーザー』が全米公開されるや、当時の興行記録を塗り替える大ヒットを記録し、その年のアカデミー賞では11の部門でノミネートされ、作品賞、脚色賞、主演男優賞(マーロン・ブランド)の3部門を受賞。
世界中でも大絶賛され、瞬く間に映画史に残る傑作の座を不動のものとした。
続く『ゴッドファーザー PART II』は74年に全米公開され、作品賞を含むアカデミー6部門を受賞(10部門ノミネート)。
100年近いアカデミー賞の歴史の中で、シリーズ2作品連続でアカデミー賞作品賞を受賞した唯一の作品。
シリーズは、90年に公開された『ゴッドファーザー PART III』と併せて映画史上最高の三部作とも称される。
36ページの大型フォトブック&アートプリントが封入される完全数量限定『ゴッドファーザー トリロジー 50th アニバーサリー 4K Ultra HD+ブルーレイセット コレクターズ・エディション』(3万5200円(※税込み)は、輸入資材の都合により 4月27日発売。
The Godfather: TM &c 1972 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
The Godfather Part II: Copyright (c)1974 by Paramount Pictures
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